精肉店｜オオサカマニア｜Osaka Metroが届ける大阪のお出かけサイト

公開日2022.05.31

紹介してくれるマニアさん

肉コラムニストうらともえさん

音楽家、肉食愛好家、バー経営者。サックス奏者として自身の作品やCM音楽を手がける一方、好きが高じて肉コラムニストとしてメディアでも活動中。

昭和の日常を感じさせる“町のお肉屋さん”

自家製のコロッケやミンチカツなど「好きなおかずと言えばコレ！」な惣菜が並ぶ精肉店。近年は大型スーパーが台頭し、年々その数を減らしている精肉店ですが、今もなお“町のお肉屋さん”として地域に愛されるお店も意外と多いんです。“デリカテッセンの元祖“として、まず魅力を感じるのは息づく昭和の大阪らしさ。たとえば、「サービスでこれもつけとくわ〜」といった常連さんや地元の人と交わされるコミュニケーションはまさに商人の町、大阪っぽさを感じさせるポイントですね。店頭に並ぶ惣菜も、長く町のみんなの食卓を支えてきた、どこか懐かしい味わいで昭和のノスタルジーを感じずにはいられません。今回紹介する精肉店は実際に“マニアさん”のうらさんが訪れて美味しかった思い出のあるお店で、各店個性豊かな惣菜を取り扱っているので、ぜひ食べ比べしてみてください！

思わず唸ってしまう、各店自慢の「惣菜」に注目！

厳選したお肉が並ぶのはもちろんのこと、ぜひ味わっていただきたいのが中毒性のある「惣菜」です。コロッケひとつをとっても、カレー風味のものや肉感たっぷりなものなど個性いろいろ！甘みあるホルモン焼き、とろっとろのスジコンなど「ザ・大阪の味」な名物も楽しめますよ。

お土産や差し入れの変化球としても◎

食べて美味しくリーズナブルな精肉店の惣菜は、意外とお土産や差し入れで喜ばれるのもポイントです。どこのエリアにも町の食卓を支える精肉店があるのでサクッと調達して、周りの方々とシェアしてみてください。変化球の逸品に「センスあるなぁ」と喜んでもらえるでしょう！

※当サイトにて記載の営業時間については、通常業務の時間となります。詳細は各店舗・スポットにてご確認ください。

常連客のみぞ知る、天六の隠れスポット

卸問屋だけど、実は一般客でも店頭で購入OK！

国産牛、外国産牛肉、鶏肉、豚肉、ホルモンなどオールジャンルを取り扱う肉の卸問屋「佐野惣」。創業は1961年に遡り、当時は店頭に陳列ケースを設置して一般客に販売をしていたが現在は卸問屋がメインとなっています。しかし…

「昔から佐野惣を知るお客さんは今も足を運んでくれていて、直接お肉を買っていただいているんです。ご注文いただければカットできますので、一見さんもウェルカムですよ」と話すのは３代目の店主。
実はここ佐野惣こそ、バラエティ豊かなお肉を卸価格でお得に購入できる、まさに知る人ぞ知る隠れスポットなのです。作業場には多種多様なブロック肉があり、柔軟にカットしてもらえるのでまずは気軽にお声がけを。

佐野惣では仕入れた豊富な肉を生かし、飲食店を展開しているのも特徴です。佐野惣から道を挟んだ向かいには直営の洋食店「グリルSano惣」があり、佐野惣で取り扱う肉を使った牛ステーキ、ハンバーグ、カレーなど多彩な定食をリーズナブルに楽しむことも。同じく御堂筋線「本町駅」９号出口から徒歩約１分には「精肉・卸の肉バル Sanoso」も展開しています。

「グリルSano惣」ではお持ち帰りメニューもあり、お弁当のほか、食卓のお供や食べ歩きにピッタリのフライ系も充実。定番はカリカリホクホクの「コロッケ」（80円）、昔懐かしい味わいの「カレーコロッケ」（100円）、肉のジューシーさを感じる「ミンチカツ」（150円）。揚げたてを頬張った瞬間、「肉屋のフライはやっぱり美味い！」と納得できること間違いなし！

★マニアさんのおすすめポイント★
佐野惣さんのイチ推しは俵型のカレーコロッケ。お肉の旨みとカレーの刺激がたまらない逸品です。併設されたレストランでは定番の牛カツライスの他、カレーライスやハンバーグも楽しめます。

[seiniku-ten_01]店舗情報

お肉を買って、無料BBQも！

精肉・惣菜・弁当を多彩にラインナップ

Osaka Metroあびこ駅の精肉店といえば、必ず名前の挙がるこちら。肉卸直営ならではの品質・価格・種類に、「お肉はオカヤマで！」は常連の決まり文句になるほど。店内に入ると黒毛和牛や茶美豚、桜島鶏など、北は青森、南は鹿児島まで契約農家から産地直送のお肉がずらりと並びます。しかも、店内朝切りのためどれも新鮮。「美味しいと確信することができた黒毛和牛のみ、できる限り安く提供しています」とスタッフも自信満々です。

精肉コーナーでは一頭買いを生かした多彩なお肉がずらり。カルビやロースなど定番部位はもちろん、ホルモンや黒毛和牛の「幻の肉」と呼ばれる希少部位など種類をあげればキリがありません！しかも、すべてのお肉が卸問屋価格で安く購入できるので、まさに毎日がお肉のバーゲンセールのよう。

精肉コーナーはもちろんですが、入り口近くの惣菜コーナーにも注目を。揚げたてアツアツのコロッケは1個60円でもお手頃価格ですが、なんと5個セットで１個あたり44円に。優しい味わいなので子供のおやつとしてもピッタリ！お弁当や丼物、カツサンドなどの惣菜も作りたてなので、お肉の旨味をたっぷりと感じられます。

最後に注目すべきは、新たにオープンした併設の無料BBQコーナーです。利用料はかからず、購入したお肉をそのまますぐに食べることができます。上質なお肉を卸価格で味わえるとあって、どこよりも安くて美味しい焼肉店と言えるかも!? 今後は改良を重ね、ドリンクやご飯物のメニューも充実していく予定なので、さらなるバージョンアップに目が離せません！

★マニアさんのおすすめポイント★
肉の卸しの老舗ならではの品揃え。コロッケ、ミンチカツ以外にもコスパの高い惣菜が充実しています。店先には焼肉コーナーもあり、その場で本格的な焼肉が楽しめます！

[seiniku-ten_02]店舗情報

やさしい時間が流れる、下町のお肉屋さん

店主の推しは、自家製デミグラスハンバーグ！

大阪の下町、昭和町にて、創業から60年以上続く地域密着の「京屋精肉店」。あびこ筋と並んで南北に延びる昔ながらの商店街の南側にあり、家族経営で切り盛りする下町のお肉屋さんとして長く地域住民から愛されています。夕方頃になると、夕食のおかずに、晩酌のお供に、など様々な用途で足を運ぶ常連客が後を絶ちません。

「うちはA5ランクの国産黒毛和牛を中心に、新鮮で上質なお肉を揃えていますよ」と話すご主人。ショーケースには、きれいなサシの入ったお肉がずらり。牛肉の最上級部位のシャトーブリアンや牛ヘレ肉、豚肉は愛媛県の銘柄豚の伊予いも豚など、厳選したお肉が揃っています。焼きしゃぶやローストビーフの美味しい作り方など、お肉に関することを丁寧に教えてくれるのも、お客さんとのコミュニケーションを大事にしている下町のお肉屋さんならでは。料理を伝えるだけで、オススメのお肉を選んでくれるのも嬉しいポイントです！

陳列されているきれいなお肉を眺めていると、横からジュワジュワ、パリパリと音を立てるのは店頭の揚げ物コーナー。ほくほくのコロッケ、ジューシーなミンチカツ、ほかにも牛串カツやエビカツなど20種近くのフライを揚げたてで提供。「ちょっと買い物行ってくるからコロッケ５個揚げといて〜」と自転車を跨ぎながら常連客が注文する姿は日常茶飯事です。

店主にオススメの惣菜を聞くと一番に教えてくれたのは「自家製デミグラス煮込みハンバーグ」250円。国産和牛をたっぷりと使用し、肉の旨みがたっぷりと感じられる一品で、口へ運べばとろける美味しさに驚くこと間違いなし！「これからもお客様とのやり取りを大事にして、良いものを安く提供していきます」と言う店主。その優しさも長年地域に愛される理由なのでしょう。

★マニアさんのおすすめポイント★
桃が池に程近い京屋精肉店さんは、一本70円の串カツから一枚1,600円の特上ビフカツまで、精肉店ならではの揚げ物メニューが嬉しいお店。人懐っこい味のハンバーグ（1個250円）もおすすめです。

[seiniku-ten_03]店舗情報

想定外！どて焼きに、はまるよ！

和牛専門で地元に愛されて60年以上！

創業は1963年。大阪・九条の商店街でお店を立ち上げ、現在は平野区の住宅街の一角で地域のお客様に親しまれているマルヨ精肉店。メインに取り扱う山形牛は50年以上も付き合いのある契約牧場から仕入れ、現在は２代目店主が店頭販売のほか、飲食店への卸、通販などで、山形牛の美味しさを広めています。

「当店が仕入れているのは長期肥育した純粋な血統の山形牛です。山形牛は上質な脂の甘みと旨みが抜群で、肉質も柔らかく、お客様に喜んでいただいています」と自信を見せる店主。実際に目にしたお肉は、きれいなサシが入り、そのビジュアルだけでも美味しさが伝わってきます。

「うちはこれもオススメなんです」と店主が挙げてくれたのは、カリカリに揚がった「コロッケ」75円。山形牛をたっぷりと使い、北海道産ジャガイモ、淡路産玉ネギなど素材も厳選。山形牛の旨みとジャガイモ・玉ねぎの甘みが融合した贅沢なコロッケは、界隈で知らない人はいない人気の一品として、街の食卓を支えています。

コロッケもさることながら、ジワジワと人気を集めているのが新商品の惣菜「どて焼き」（799円）です。マルヨ精肉店のどて焼きは、なんといっても素材が格別！すじ肉には厳選した国産牛すじ肉を。味の決め手となる味噌は、品評会で日本一を幾度となく受賞した白味噌を使用。大阪人のソウルフードからワンランクアップした「どて焼き」は通販がメインなので、ぜひホームページもチェックしてみてください。

★マニアさんのおすすめポイント★
精肉店ならではのお肉の旨みと仄かな甘みが癖になる特性ビーフコロッケを中心に、ショ
ーケースにずらりと並んだ揚げ物惣菜の種類に圧倒必至！ちなみに私のおすすめは、バクダンコロッケとれんこんの挟み揚げです。

[seiniku-ten_04]店舗情報

イートインもできる精肉店

2021年末にオープンした西中島のイマドキ精肉店

精肉店っぽさを感じさせないおしゃれな外観が目を引く「TAKUMEAT STORE」。2010年にBBQ事業から始まった匠グループが2021年末にオープンした精肉店であり、惣菜や弁当の販売のほか、2階にはセミセルフのイートインスペースも完備。西中島界隈では注目のスポットとして話題を呼んでいます。

１階の精肉コーナーのメインを張るのは、自社牧場「匠牧場」で生産した「おおいた和牛」。
一般の牛肉と比べてオレイン酸が豊富で、胃もたれしにくいのが特徴であり、日に日にファンが増えているそうです。牛肉のほか、淡路産のえびすもち豚や国産鶏も揃えるほか、物販コーナーでは瞬間冷凍したお肉も販売。通常の冷凍より鮮度を長くキープできるため、自宅でいつでも美味しいお肉を楽しむことも。

「TAKUMEAT STORE」の特徴として押さえるべきは、「精肉店の弁当、ここにあり！」と言わんばかりの上質なお肉を堪能できる10種の弁当。なかでも注目は１日20食限定の「おおいた和牛炙りトロ重」(1,080円)で、絨毯のように敷かれる大トロ肉は肉好き必食のクオリティです。そのほかの弁当も、いずれも劣らず…の充実ぶりなので、ぜひチェックを！

２階では24席のセミセルフのイートインスペースが広がり、１階で購入した弁当のほか、リーズナブルに焼肉を楽しめるのもポイントです。メニューも充実しており、おおいた和牛の盛り合わせをはじめ、飲めるロース、ツラミ刺し、シルクユッケなど珍しい一品も。新しいスタイルでお肉を楽しむなら、まずは「TAKUMEAT STORE」へ！

★マニアさんのおすすめポイント★
焼肉に特化したお弁当や、こだわりの惣菜が２階イートインスペースでゆっくり堪能できます。また、１階で販売しているお肉も同様に２階で（精肉購入価格で！）焼肉として楽しめます。

[seiniku-ten_05]店舗情報

【編集後記】
いわゆる「街の精肉店」を訪れると、まず感じるのは息づく昭和の大阪らしさ。スーパーとは違って地域に根付いた個人経営の精肉店が多く、コミュニケーションが良い意味でかなりフランク！世間話に花が咲いて、思わず長居してしまうことも。肉だけでなく、店頭で揚げるコロッケやメンチカツなどフライにもファンが多く、実際に食べてみると美味しいのはもちろん、ノスタルジーさえ感じられました。各店で個性ある惣菜を展開しているので、近くに寄った際はふらっと寄ってみてはいかがでしょう！

佐野惣
- 天神橋筋六丁目駅
- 天神橋筋六丁目駅
肉のオカヤマ直売所
- あびこ駅
京屋精肉店
- 昭和町駅
マルヨ精肉店
- 平野駅
TAKUMEAT STORE
- 西中島南方駅
肉のさかもと
- 恵美須町駅
肉の森田屋駒川本店
- 駒川中野駅
鳥藤たなか
- 千林大宮駅
藤沢食品
- 太子橋今市駅
肉の一斗駒川店
- 駒川中野駅
チキンデリカサンエイ
- 北加賀屋駅
肉工房たじまや
- 千林大宮駅
はり重道頓堀精肉店
- なんば駅
- なんば駅