感動の一枚を堀り当てよう オオサカレコードマニア 感動の一枚を堀り当てよう オオサカレコードマニア

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公開日2021.10.08

紹介してくれるマニアさん

FM802 DJ板東さえかさん

FM802のDJとして2017年10月から「Poppin'FLAG!!!」(火曜日24:00~27:00の生放送)を担当番組に持つ他、読売テレビのスポーツ番組「あすリート」の番組ナレーターも務める。

レコードにこそ「音楽の魅力」が眠る

音楽の聴き方がダウンロードやストリーミングへとリスニングスタイルが変化している一方で、ひそかにアナログレコードのブームが再燃しつつあります。実際に若い世代のアーティストが新譜をアナログ盤でリリースするケースも増え、レコードマニアだけでなく、若い世代にも人気が広がっています。また、レコードプレーヤーは今なお家電量販店や楽器屋さんなどでも取り扱われ、ネットショッピングではリーズナブルな価格帯のプレーヤーも多く出回っています。 とは言え、レコードは若い世代には身近でなかったので「どうやって聴くの?」とか「CDと何が違うの?」「手間じゃないの?」なんて疑問を持っている方も多いはず。レコードの魅力を簡単にまとめると「アナログで聴く楽しみ」と「モノとして所有する楽しみ」があるので、それぞれの魅力を紹介していきますね!

  • ※当サイトにて記載の営業時間については、通常業務の時間となります。詳細は各店舗・スポットにてご確認ください。
  • ※Osaka Metroでは平日22時以降の運行本数を減少しております。ご注意ください。
目次

アナログ独特の「温かみ」と生に近い「ライブ感」が魅力!

まずは「アナログで聴く楽しみ」にフォーカスすると、レコードにはデジタル化された音楽では表現しきれない、アナログ独特の「柔らかさ」、「丸み」、「深み」があります。それはもう穏やかに流れる自然の音そのもの! 実際に、圧縮されたデジタル音源と比べてみても、録音されている音域が広く、細かい表現までが緻密に収められています。レコードを初めて聴くと、部屋全体の空気感がスローになるような居心地の良さを感じられますよ。

音楽をかける“ひと手間”が、音楽と向き合う“楽しさ”に

いざレコードを手にして音楽を聴くとなると、ジャケットから盤を取り出したり、針を落としたり…と意外と手間がかかります。手軽に音楽を聴ける時代なのに、レコードはいい意味で面倒くさいのです(笑)。 でも、「手間をかけて聞く」という時間が心のゆとりに繋がり、音楽と真に向き合わせてくれるのです。ゆったりと回るレコードは空間をも演出してくれますよ。

レコードショップを巡るからこそ、あなただけの1枚が見つかる!

「モノとして所有する楽しみ」で言えば、部屋に飾って置きたくなるような素敵なジャケットがたくさんあります。普通の円盤型ではなく、ハート型の盤もあれば、アフリカ大陸の形をしたものまであり、コレクションをする楽しさもレコードの魅力の一つですね。無数のレコードの中から1枚1枚を掘り探す、いわゆる「Digる(ディグる)」という 行為はレコード店ではよくある光景で、掘り出し物と出会えた時はまさにお宝を掘り当てた感覚ですよ。
今回リストアップしたお店は、それぞれ個性がありながらもビギナーでも通いやすいレコードショップがメインです。店舗ごとに変化する世界観にトリップしてみて、新しい音楽の楽しみ方を体験してみてください!

大阪を代表するレコード店【FLAKE RECORDS】

Buzzfeedで「世界で訪れるべきレコード屋27選」に選出

FLAKE RECORDSは新旧問わない“かっこいい”音楽が揃う人気店。
セレクトショップやカフェが並ぶおしゃれスポット、堀江に店を構える「FLAKE RECORDS」。海外のオンラインメディア『Buzzfeed』で「アナタが死ぬ前までに訪れるべき魅力的な世界のレコード店 27選」に選ばれた大阪を代表するレコードショップです。なんと日本で選出されたのは「TOWER RECORDS」と並んでたった2店のみ! ミュージシャンや音楽好きはもちろん、コロナ禍前は海外観光客も数多く訪れる、まさに抜群の知名度を誇る名店なのです。
店主の和田さんはDJや音楽ライターとしても活躍する。
入り口の扉を開くと、目の前に広がるレコードの数々。新譜がメインとなり、毎週100タイトルが入れ替えされています。そのセレクトをしているのが“ダワさん”の愛称で親しまれる、店主の和田さんです。「国やジャンルにとらわれず、私自身が“かっこいい”と感じた音楽を世界中から集めています。流通していないレコードもアーティストと交渉して仕入れています」との言葉通り、独自のセンスとこだわりが光るレコードが所狭しと並んでいます。
音楽の特徴や背景など各レコードのコメントを読むだけでも楽しい。
ありがたいことに、ほぼすべてのレコードが和田さんのコメント付きで紹介! 楽曲の特徴やジャンルが分かりやすく説明されているので、読むと思わず聞いてみたくなること間違いなし。
人気イラストレーターとコラボしたオリジナルTなどアパレル展開にも注目を。
店内奥に進むと人気イラストレーターとコラボしたアパレルやオリジナルのグッズも幅広く展開。コロナが落ち着けば、海外アーティストを連れたツアーも再開する予定とのこと。多方面に活躍の幅を広げる同店の動きは注目必至! Twitter(@DAWA_FLAKE)では和田さんが音楽のアツい情報を高頻度で発信しているので、そちらも欠かさずチェックを。

★マニアさんのおすすめポイント★
センスとこだわりが光る“ダワさん”の世界観にトリップしてみて! オリジナルグッズやアパレル展開も注目です。
[record_01]店舗情報

バー&DJブース併設のレコード店【ALFFO RECORDS

レコードをディグった後は、心地よい音楽とお酒を。

DJブースとバーカウンター併設の新スタイルのレコードショップ。
2018年11月に誕生した、大阪・新町にあるインディーロックやダンスミュージック全般を取り扱うアナログレコードショップ。こちらのお店の特徴はなんと言っても、バーカウンターとDJブースを併設したレコードショップという点。セレクトショップのようなおしゃれな店内で新しい1枚と出会った後に、お酒と音楽に酔いしれられるなんて、まさに幸せの極み!そんな夢のような非日常空間を作り上げたのは、DJとしても活躍するオーナーのナカシマセイジさんです。
ナカシマさんは店主兼DJとして様々な音楽イベントを主催する。
「レコードの他、多彩な音楽イベントを通して、多くの人が音楽の魅力に触れられる場所を作りたかったんです。バーカウンターではゆっくりお話ができるので、ついつい音楽の話で盛り上がっちゃいますよ」とアツい音楽愛を語るナカシマさん。独自のセンスでレコードを買い付け、その総数は新譜・旧譜合わせて7000枚を超えるとか。もちろん全くレコードに詳しくない初心者にも、丁寧にレコードのイロハを教えてくれるのでご安心を。
開放感のある店内には心地よい音楽が流れる。
開放的なフロアに音を響かせるのは、世界的に支持される Taguchi のスピーカー。自慢のサウンドシステムにてオールジャンルのイベントに対応し、週末の土・日曜には定期的な音楽イベントが開催されています。もちろん平日にも開催されることもあり、今後はファッション系のポップアップや、フリーマーケットなど新しいイベントも模索していくそうです。イベントの内容はTwitter(@AlffoRecords)やHPで発信されるので、チェックしてみて!


★マニアさんのおすすめポイント★
ゆったりとした空間で音楽とお酒を楽しめます! 趣味の近い音楽ファンとの出会いの場にも。
[record_02]店舗情報

待望の再誕!【Manhattan Records WEST】

アメ村のヒップホップカルチャーの発信基地へようこそ!

「WEGO VINTAGE アメリカ村店」の一角に復活!
「Manhattan Records WEST」は、かつてアメリカ村で関西のヒップホップ・ストリートカルチャーを発信していた伝説のレコードショップです。1990年代後半から多くのファンに支持されながら、2013年に惜しまれつつも閉店。2019年に形を変え、日本最大級の古着屋「WEGO VINTAGE アメリカ村店」のショップ・イン・ショップとしてカムバックしました!
取り扱うジャンルは90年代後半〜00年代のヒップホップやR&B、ギャングスタ・ラップ、エレクトロ、ファンク、レゲエなどの洋楽がメイン。ヴィンテージ・ストリートカルチャーをコンセプトとしたWEGOの世界観に合ったラインナップで、若い世代のレコードブームを支えています。
店長の吉川さんはDJとしても活動。関西の音楽シーンを盛り上げるイベントも開催。
「基本は中古メインですが、新譜も一部取り扱っています。中古レコードはワンコインから3,000円くらいの価格帯で、全体的にリーズナブルです。これからレコードを集めていきたいという若い世代のお客様が多いですね」と話すのはWEGOの店長、吉川さん。店内にはストリートカルチャーをじっくりキャッチしたい10代、20代の若者が多く、若い世代ではレコードを聞くのではなく「部屋に飾りたい」というニーズがあるとか。ディグって見惚れた1枚をジャケ買いしていくシーンも日常茶飯事だそうです。
比較的安価な価格帯のため、ファッション感覚でジャケ買いする人も多い。
ヒップホップアイテムを中心に買付けたアナログ盤のほか、人気のヴィンテージヒップホップTシャツなども展開し、コロナ禍前には定期的なインストア・イベントでファッションと音楽が融合した空間を作り上げていた同店。若者とともにレコード文化を発信し、再び関西のカルチャーを築き上げていく「Manhattan Records WEST」の今後の展開に注目です!

★マニアさんのおすすめポイント★
ファッションも含め、ストリートカルチャーをじっくりキャッチしたい人にオススメ!
[record_03]店舗情報

世界のダンス・ミュージックがここに集結【NEWTONE】

ディグって見つける、あなただけの“アガる1枚”

ギャラリーのようにきれいに整理整頓され、ディグりやすい。
アメリカ村から北側にある大阪発のレコードショップ「NEWTONE」。お店の扉を開けると、陽光が差し込む店内には数え切れないほどのインポートのレコードとCDが所狭しと並んでいます。「オルタナティヴなハウス、ディスコ、クロスオヴァー・サウンド、テクノ、ダブやダブステップ、様々なエレクトロニック・ミュージックにワールドワイドな辺境ビートまでラインナップしています」とお店の特徴を語るのは、オーナーの斎藤さん。
世界各地のユニークなダンス・ミュージックと出会える!
シンプルな店内の真ん中にはレコードがぎっしりと詰まった島があり、その島を挟むように新着のオススメレコードが壁掛けされています。週毎にラインナップが入替り、総数は7000〜8000枚ほど。その約9割以上が新譜で、世界各地のユニークなダンス・ミュージックと出会うことができます。
店内はしっかりとジャンル分けされているほか、レコード1枚1枚に楽曲の特徴や背景が分かるコメント付き。中には珍しい1枚も多数あり! ほぼ全てのレコードが試聴可能なので、気になった1枚はぜひその場でチェックしてみてはいかが?
週毎にラインナップが変わり、通う度に新しい楽曲と出会える楽しみも。
Twitter(@newtone_records)で新着情報を、HPでは豊富なラインナップをジャンルごとに一覧できるためチェックを欠かさずに。また、HP内ではお買い得な中古盤や、旧作ストックのセール情報、入手の難しい希少なレコードも次々と情報がアップデートされていきます。1950年代のロックンロールやロカビリーに始まり、ハウス、テクノ、ユーロビートなど派生ジャンルを生み出したダンス・ミュージック。「NEWTONE」を訪れれば、あなたにピッタリの“アガる1枚”と出会えること間違いなし!

★マニアさんのおすすめポイント★
ダンスミュージックのレコードが壁面から足元までいっぱい! 光が差し込む店内でじっくりとディグるのにオススメです。
[record_04]店舗情報

マニア心をくすぐる!新レコ店【tototo RECORDS】

音楽好きの店主と会話をしながら、お気に入りの1枚をGET!

オリジナルイラストが描かれた個性的な入り口が目印。
天神橋筋商店街の南側。1階にパン屋が入るビルの3階に「tototo RECORDS」があります。階段を登った先に、突如として現れるのが個性的な入り口。扉には大阪を拠点にイラストレーターやDJとして活動している『キングジョー』氏によるイラストが描かれています。
レコード愛たっぷりの店主・岡本さんとの会話も同店の魅力。
ワクワクしながら扉を開けると、笑顔で出迎えてくれたのは、店主の岡本さん。某有名レコード店に20年以上勤めていた大の音楽好きであり、お客さんとのコミュニケーションを大切にしているそうです。「お客様との距離も近いため、気軽にお話しやすいのが当店のポイントですね。椅子に座ってじっくり音楽のお話をしたり、その流れでオススメの1枚を紹介したり。居心地の良い空間で、お気に入りの1枚と出会っていただければ」。
整理されたコンパクトな店内。オールジャンルのレコードが所狭しと並ぶ。
コンパクトな店内は、真ん中の島を囲うようにオールジャンルのLP・シングルのレコード、CD、音楽関連の希少なVHS、ロックTシャツなどが所狭しと並んでいます。レコードを通じて会話を楽しむ穏やかな時間も、「tototo RECORDS」ならではの魅力。100円から販売し全体的に価格帯も安く、レコード初心者も気軽に立ち寄りやいスポットです。
音楽関連の希少なVHS、ロックTシャツなどこだわりの逸品にも注目。
2019年10月の創業以来、店主の親しみやすさで徐々にファンを増やしている同店。コロナが落ち着けば買付けも始める予定で、今後はより一層店主の個性が映し出されたレコードショップへと進化していく予定。商店街の片隅にある「tototo RECORDS」で、都会の喧騒を忘れてじっくり音楽と向き合ってみてはいかがでしょう?

★マニアさんのおすすめポイント★
SOUND TRACKがまとまったラックにマニア心がくすぐられる! お宝のようなレコードやカセットテープにも注目。
[record_05]店舗情報
【編集後記】
昨今のコロナ禍によりエンタメ界 においても新たなムーブメント“オンラインライブ配信”が始まり、自宅での音楽鑑賞の幅が広がってきている様子。そんなふうに音楽の楽しみ方が刻一刻と変化するなか、実は“レコード回帰”もそのひとつとして注目されているのです。2020年末にはアメリカの音楽史上、過去最高のアナログ売上を達成した記録的な1週間となるなど、世界的にもレコードブームが再燃。レコードプレーヤーも10,000円あればスピーカー内蔵のものが買えるので、初心者でも始めやすいのも嬉しいポイント! この機会にレコードショップへ足を運んで、新たな音楽の扉を開いてみてはいかが?
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