進化が止まらない!ふわふわ氷 オオサカかき氷マニア 進化が止まらない!ふわふわ氷 オオサカかき氷マニア

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公開日2020.10.30

紹介してくれるマニアさん

かき氷の女王原田麻子さん

年間1800杯以上ものかき氷を食べる“かき氷の女王”として、メディアでも引っ張りだこ。自身プロデュースのお店「氷舎mamatoko」(東京都中野区)では、かき氷愛がたっぷり詰まった、こだわりのかき氷を提供。

進化を続ける“映えスイーツ”、かき氷!

氷と「みつ」の、たった2つで構成されているかき氷は、アレンジ次第で、バリエーションが無限に広がるのが魅力。関西にもかき氷をよく食べに訪れますが、中でも大阪は見た目重視!インパクトのある、見栄えのいいかき氷が多いので、おいしさはもちろん、ビジュアル面も楽しみながら、お店をめぐってみるのもいいですね。
今回ご紹介しているのは、基本的に私の好きなお店で、味はもちろん人も好きで、何度か訪れているお店ばかりです。個性がしっかりと感じられるところも選考理由になっているので、この中のお店を訪れれば、あなたのお気に入りのかき氷に必ず出合えると思います。

  • ※当サイトにて記載の営業時間については、通常業務の時間となります。詳細は各店舗・スポットにてご確認ください。
目次

かき氷を選ぶときは、悩まず直感で!

おいしそうで写真にも収めたい!そんなかき氷がたくさんあって、思わず目移りしてしまいますが、オーダーするときは、自分の直感で“おいしそう!”と思うものを選ぶのがいちばん。「さっぱりとした柑橘系が好き」「意外とクリーム系が好きだった」など、通っているうちに、自分のかき氷の好みもわかってくると思います。

作り立てを味わうのがかき氷の醍醐味

かき氷はまさに時間との勝負。写真撮影は手早く済ませて、作り立てをぜひ味わっていただきたいですね。
夏はもちろん、寒い時季も貼るカイロをたくさん買って、かき氷めぐりを楽しみましょう!

素材を感じるシロップと、軽い口当たりの氷で人気

“おいしいもの”に精通する、店主のこだわりがギュッ!

手縫いの「氷」の吊り下げ旗が目印。
パンとお菓子を中心に、店主が厳選した“おいしいもの”を販売するセレクトショップ。 “夏もお客様がたくさん来てくれるように”と、オリジナルのかき氷を提供するようになったのは、店をオープンしてから2年目のこと。これが瞬く間に話題となり、通年メニューとなった現在も、毎日予約でいっぱいになるほどの人気を集めています。
デンマーク産のクリームチーズを使用した、同店を代表するメニュー。
かき氷はフルーツ系のメニューが多く、「果物の味をシロップから、しっかりと感じられるようにすることがモットー。素材のおいしさをかき氷という形で、存分に楽しんでもらえたらと思います」と店主の井原さん。
例えば通年登場する「レモンレアチーズ」(1,000円/税込)は、クリームチーズシロップと甘夏レモンシロップの、コクと酸味のハーモニーで、まるで本物のレアチーズケーキを食べているような感覚に!
また原田さんがいつも感動しているという“軽い口当たりの削り”にも注目を。シロップがほどよくなじんだ氷はふんわり軽い食感で、口にして一瞬でなくなる削り方を目指してはいるものの、これを常に実現するのはなかなかむずかしいのだそうです。
秋冬はスイーツ寄りのかき氷も登場。
秋から冬にかけての人気メニューが「おいもクリーム」(1,000円/税込)。焼き芋から作るというぽってりとしたクリームには、メープルシロップの香りがほどよくきかせてあり、仕上げに散らした自家製メープル塩くるみの歯ざわりも、心地よいアクセントになっています。
店主の“好き”がいっぱいに詰まった店内。
甘さ控えめもこだわりの一つなので、かき氷のはしごを楽しみたい人にもおすすめの一店。なお、かき氷の提供は13:00からで、予約は来店したい日の前日の11:00から、店頭で受け付けています。

★マニアさんのおすすめポイント★
「べつばら」さんは東京でも有名なお店。素材使いと軽い口当たりの削りに、いつも感動しています。
[kakigori_01]店舗情報

トレードマークの四角いかき氷は、年々大きく成長中!?

手動の削り器でふんわり仕上げた、洋菓子系のかき氷で人気

かき氷目当てのファンが、開店直後から訪れる。
ケーキやスコーンなどの焼き菓子と、期間限定のかき氷で有名なカフェ。かき氷の時季は特に人気があり、店の前に長い行列ができるのも、同店ではおなじみの光景です。
練乳&生クリーム&ココアソースの「カカオミルク」(840円/税込)は、同店の一番人気。
このお店のかき氷の特徴はなんといっても、インパクトのある四角い形!店主の松下さんによると、器に合わせて削っていたら、自然とこのような形になったそうで、「大きいとお客様が喜んでくれるから」と、気づけば、ボリューム感に圧倒されるほどの大きさに“成長”したのだとか。
またメニューの中でも、ココア味のソースや生クリームなど、洋菓子系の材料を使用したかき氷の人気が高く、「まるでケーキやパフェを食べているみたい」という声が挙がることもしばしばです。
なお上記のほかにも、パッションフルーツやラズベリーなどの期間限定のフレーバーもあり、原田さんもおすすめする、8月までの「ココナッツミルク」は、真っ白な、まさに雪壁のようなビジュアルにも注目です。
氷は手動の削り器で、一つひとつ丁寧に削り上げている。
一見、ボリュームたっぷりで濃厚そうに見えるけど、意外とペロリといただけてしまうところも、同店のかき氷が支持を集める理由の一つ。その秘密は、氷を手動の削り器で、その時のベストな状態を見極めながら、ふわふわに削っているから。
また、洋菓子系の重ためのソースをかけることが多いことから、氷が早い段階から崩れてしまうのを防ぐよう、“強い氷”に形を整えることも、同店のかき氷に欠かせない作業。最後までかき氷を美味しく味わってもらいたいという、松下さんの想いが伝わります。
「スコーンセット」(720円/税込)は、自家製スコーンにはちみつと生クリームを添えて。
そして11月を過ぎて秋が深まると、メニューの中心はかき氷から焼き菓子へとチェンジ。テイクアウト用の焼き菓子も販売しており、松下さん自らがデザインしているという、かわいいパッケージにも注目です。

★マニアさんのおすすめポイント★
四角い形のかき氷が目を引くお店。個人的には8月までの限定メニュー「ココナッツミルク」もおすすめです。夏の暑い時期に、ぜひ!!
[kakigori_02]店舗情報

すべては食べごろに熟したフルーツのために!

老舗果物店がプロデュースする、果物を贅沢に味わうかき氷

夏はかき氷目当ての来店客で3時間待ちの行列ができることも。
創業100年を超えるという、老舗の果物屋さんが手がけるかき氷。“果物を美味しく食べてもらいたいから”と、併設のカフェスペースで15年ほど前からかき氷を提供しており、通年メニューでかき氷がいただけるというスタイルは、当時としてはめずらしい存在だったそうです。
「果物いっぱいのかき氷」(900円/税込)は、同店のミックスジュースがベース。
いちごや桃、いちじくなど、季節に合わせて、様々なかき氷を提供していますが、そのシロップの多くが非加熱の、生の果汁をベースにしているところが、同店のかき氷の最大の特徴。しかも、プロの目で見極められた、熟度の高い果物を使っているから、フルーツの美味しさを最大限に賞味できること間違いなし!
もう一つ注目して欲しいのが、かき氷のフォルム。近年はまんまるフォルムのかき氷をよく見かけますが、同店のかき氷は先のとがった円錐形。じつは、同店のシロップは濃度の低いさらさらとしたものが多く、シロップに合わせて氷の削り方やシロップのかけ方などを考慮した結果、円錐形がベストという考えに行き着いたのだそうです。
フレンチトーストの卵液にも、3種のフルーツが加えてある。
かき氷のほかにも、フルーツを使ったイートインメニューを提供している同店。中でも人気があるのが「果物いっぱいのフレンチトースト」(1,700円/税込)。果物の風味をきかせたフレンチトーストの上には、トーストが見えなくなるほど、たっぷりフルーツがのっており、2種のソースで味変が楽しめるところも、人気の理由となっています。
カラフルなフルーツに囲まれた、温かな雰囲気の店内。
かき氷のおいしさはもちろん、店中に広がる果物の良い香りも、原田さんのお気に入り。フルーツが持つ幸せパワーを感じながら、お腹も心もハッピーに♪

★マニアさんのおすすめポイント★
果物屋さんならではの、贅沢な果物使いは必見。陳列された果物たちの良い香りにも癒されます。
[kakigori_03]店舗情報

氷の余白をシャリッと味わう、“粋”を感じるかき氷

老舗たい焼き店ならではの、絶品あんこにも注目!

1909年(明治42年)創業の元祖たい焼き専門店「浪花家総本店」(東京都港区麻布十番)から、のれん分けして2012年に開業したお店。たい焼きはもちろん、通年メニューのかき氷が美味しいことでも有名で、土日のみならず、平日昼間にも行列ができる人気店です。
あんこと黒蜜&きな粉のコラボで、女性に大人気。
同店のかき氷のコンセプトは、店主の村上さん曰く、“余白の美を感じさせる、粋なかき氷”。なにもかかっていない氷の部分を、あえて残すようにシロップをかけており、スプーンですくうたびに、シロップと氷が織りなすさまざまな口当たりを楽しむことができます。
常連客が命名したという、大人気メニュー「黄昏」(大900円、小800円/各税込)もしかりで、氷の余白を残しつつ、自家製黒蜜&きな粉をたっぷりとトッピング。そして、かき氷のてっぺんに盛り付けられているのが、同店自慢のつぶあん! 北海道十勝産の小豆を、羽釜で8時間かけて炊いたという珠玉の一品で、このあんこを存分に味わうだけでも、このお店を訪れる価値があると言えそうです。
創業100年を超えるという、老舗のたい焼きも賞味したい。
このあんこがたっぷり詰まったたい焼き(200円/税込)も、かき氷のおともやお土産として、ぜひ賞味してはいかがでしょうか。一丁焼きで丁寧に焼き上げていることでもおなじみで、ぱりっとした薄皮とのコンビネーションは、“さすが老舗”といわんばかりのおいしさ!
お子さま連れのゲストに人気のお座敷席も完備。冬は床暖もついてぽかぽか。
原田さんが同店をおすすめする理由は“素材の組み合わせ”。じつは同店は旬の果物をアレンジしたかき氷でも人気を集めており、たとえば桃といちじくにクリームチーズを合わせるなど、想像するだけでも食べたくなる、アレンジのしかたにセンスがキラリ。季節に合わせて、バラエティ豊かなかき氷が登場するので、こちらにもぜひ注目してみてください。
天五中崎通り商店街の一角にあり、店の前のテラス席でちょっと一息もOK。
同店のかき氷に大小2つのサイズがあるのは、近所のシニア世代からのリクエストが元になっているのだとか。まさに子どもからお年寄りまで、幅広い世代に愛され続けるお店です。

★マニアさんのおすすめポイント★
たい焼きもさることながら、かき氷も絶妙な組み合わせでおいしい。どこか懐かしい、通いたくなるお店です。
[kakigori_04]店舗情報

健康からアプローチする、新感覚のかき氷に夢中!

医療免許所持者が手がける、大阪かき氷界のニューフェイス

ラグジュアリーな雰囲気漂う外観が目印。
今年2月にお目見えしたばかりの、かき氷専門店。医療免許所持者であるオーナーが作り出すのは、香料や着色料などの添加物が含まれているものを、一切買い付けずに作るという、身体にやさしいかき氷。氷は、三重県の天然水を使用した、極めて純度の高いものを使用しており、かつお節のようにごくごく薄く削ることで、食べた瞬間に“なかったように感じる”ほどの、口どけのよさを実現しています。
来店客が“狂気”と名付けた、こだわりのショコラは必食!
チョコレートは通常、カカオマスと油分、砂糖の分離を防ぐため、乳化剤を加えています。しかし、同店のチョコレートは乳化剤を使用しない分、なんとオーナーが長時間混ぜ続けることで、なめらかな口当たりを実現! これを聞いた来店客が名付けたというかき氷が「狂気のガトー・オ・ショコラ」(2,200円/税込)。食べ終わるまで氷に負けず、チョコレートの美味しさが堪能できるところにも、オーナーのチョコレートに対するこだわりを感じます。
定番化が望まれる人気のかき氷にも注目。
薬膳的な効能があるビーツをかき氷に使ったり、メロンに似た「真桑瓜(まくわうり)」を抹茶とアレンジしたりなど、その時季に一番美味しい素材を使用しつつ、身体に嬉しいかき氷を次々と展開しているという同店。そんな中、「狂気のガトー・オ・ショコラ」ともども、定番化が期待されているのが、「特選“しょうゆ”×ブランマンジェ」(1,540円/税込)。醤油はもちろん厳選された無添加のものを使用しており、氷の中から顔を出すクリーミーなブランマンジェとの、マイルドでやさしいコラボレーションは、まさに病みつき必至のおいしさです。
かき氷を作っている様子を、カウンター越しに見ることもできる。
店内は、かき氷専門店とは思えない洗練された空間で、かき氷も、有田焼やイタリア製のスタイリッシュな器で提供。
原田さんから「こだわりがすごい!」と言わしめた同店。来店の際はインスタグラムから、事前予約がおすすめです。

★マニアさんのおすすめポイント★
薬膳の観点からメニューを考えるなど、今までの大阪にはない、新しい感覚のお店。贅沢な気分になれます。
[kakigori_05]店舗情報
【編集後記】
恥ずかしながら今回の取材を通して、初めてイマドキのかき氷を食べました。お祭りで食べる“キーン”とくるかき氷とは別ジャンルの、繊細なおいしさに感動の連続! 原田さんのおすすめリストを参考に、これからもかき氷めぐりを楽しみたいと思います。
そして、流行りのかき氷未体験という方には、私と同じ感動をぜひ味わっていただきたいです。おいしさはもちろん、目にも嬉しいビジュアルに気分がアガりますよ!
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