冷やし中華、あつめました オオサカ冷やし中華マニア 冷やし中華、あつめました オオサカ冷やし中華マニア

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公開日2022.06.10

「冷やし中華始めました」に、夏を感じる

「冷やし中華始めました」というお店の張り紙に、夏の訪れを感じるという人はとても多いのではないでしょうか? なんと今や「冷やし中華」は夏の季語にもなっているそうですから、日本人にとってごく普通の感覚なのかもしれませんね。もともと冷やし中華は中国の「涼拌麺・冷拌麺 (リャンバンミェン)」をルーツに持つとされていますが、日本では昭和初期から食べられるようになり、味も作り方も独自の進化を遂げて、今では別の料理とみられています。現在の一般的な冷やし中華は、冷たい中華麺に、ハム、チャーシュー、蒸し鶏などの肉類と、キュウリやトマトなどの夏野菜、玉子などの具材をのせ、タレやスープをかけて食べるスタイルが多いようです。

大阪の冷やし中華は、現在も進化を続けています!

冷やし中華の具は、旬のものならなんでものせることができるフレキシブルなもの。また、タレも酸味の強いものがあればゴマダレもあり、薬味も練り辛子、マヨネーズ、わさび、紅ショウガなどさまざまです。地域や店舗による差が大きいのも特徴で、関西ではルーツの一つとされる京都の中国料理店が「冷麺」と呼んでいたことから、今も「冷麺」というメニュー名で出されることもあるようです。
大阪の冷やし中華は、中国料理店のシェフや、ラーメン店のご主人の工夫や努力によって、現在もなお進化を続けています 。お気に入りの冷やし中華を見つけに、夏の大阪の街へお出かけしましょう!
目次

野菜たっぷりの冷麺が人気の台湾家庭料理店

サラダ感覚でヘルシーな「蘭亭特製冷麺」

谷町九丁目駅の5番出口を上がってすぐ、千日前通りに面した赤い看板が目印の「蘭亭」は、台湾家庭料理をベースに、熟練のシェフが腕を振るう活気あふれるチャイニーズダイニング。少し照明を落とした店内は居心地が良く、平日は近くに勤めるビジネスマン、土日祝は家族連れや親しい人同士の笑顔でいっぱいになります。
このお店の夏限定の人気メニューが「蘭亭特製冷麺」(1,000円)。つるりと喉越しの良い玉子麺に、ゆでてさっと氷水に通した豚肉と、たっぷりの野菜がのせられています。食べやすくちぎった水菜、サニーレタス、赤と黄色のパプリカ、プチトマトなど彩りも鮮やかで食欲をそそります。サラダ感覚で、野菜もお肉もしっかりと摂れるから栄養バランスも抜群。ショウガをきかせたさっぱりとした鶏ガラベースのスープと、甜麵醬や豆板醤、ラー油、ネギの風味をきかせたピリ辛のタレが、暑い日にぴったり。
ただし、この料理はグランドメニューではなく、「季節のおすすめメニュー」として夏季のディナータイムにのみ登場。2022年の場合は、6月上旬から7月いっぱいくらいまでオーダー可能だということですが、できれば確認してから出かけるのが良さそうです。
麺好きなら「台湾ラーメン」(980円)もおすすめ。醤油ベースのスープに、ニンニク、ショウガ、タカノツメを加えてじっくりと炒め、旨味を引き出した豚ミンチがよく合います。見た目は真っ赤でいかにも辛そうに見えますが、一口味わってみると辛さよりも旨味とコクが際立ち、シンプルな細麺のおいしさを引き立てています。このラーメンは一度味わうとやみつきになってしまう人も多いそう。
また、「蘭亭特製酢豚」(1,350円)は、「蘭亭」といえばまずこの料理の名があがるほどの人気料理。ディナータイムなら、お客様のほとんどがこの料理をチョイスされるそうです。見た目からして一般的なあんかけタイプの酢豚とはかなり違うのがわかると思いますが、具材はなんと豚バラ肉のみ。一口大に切った豚バラ肉に片栗粉をまぶしてカラリと揚げ、上にたっぷりのネギとニンニク、タカノツメがのせられています。数種類の調味料を合わせた特製タレはさらさらとしていて、とろみなどはついていません。爽やかな酸味が肉そのものの旨味を引き出し、お酒にもご飯にもよくあいます。もちろん、「蘭亭特製冷麺」とともにオーダーするのもおすすめです。
[hiyashichuka_01]店舗情報

心地よくジャズが流れる、こだわりの豚骨ラーメン店

シャーベット状タレで最後までおいしい「冷やし中華」

外国のラーメン店のような雰囲気が漂う、おしゃれなインテリア。心地よくジャズが流れる北堀江らしいラーメン店「豚骨 北堀江SAKIMURA」。
店名にもある通りメインは豚骨ラーメンですが、6月から8月までいただける「冷やし中華」(900円)は、夏の間に一度は味わってみたいスペシャルメニューです。
色どりよく盛り付けられた具材はどれもがよく吟味されたものばかり。たとえば、鶏チャーシューはご主人が以前つとめていたホテルの中国料理店のレシピにヒントを得て、丁寧に作り上げられた自家製です。紹興酒と中国山椒の下味がきいていて、それだけでいただいてもごちそう。
また、高級中華の食材であるキクラゲや、旨みの強いフルーツトマト、独自のレシピで作った自家製の煮玉子など、すべてにおいて良質の素材が使われているのもポイント。モヤシ、キュウリなど野菜もたっぷり添えられて、栄養バランスの良い一品に仕上がっています。
涼しげなガラスの器に盛られた麺は、ツルツルとした喉越しのよい縮れ麺。驚くのは、なんとタレがシャーベット状で出されること。
「夏の暑い日にも、麺を最後まで冷たく、おいしく召し上がっていただくための工夫です」と、ご主人。鶏ガラスープをベースに、醤油、砂糖、ゴマ、さらにさっぱりと味を引き締めるレモン汁を加えて作ったタレは、誰にでも好まれそうなオーソドックスな味。それを凍らせて提供するところに料理の洗練と、お客様への心配りの両方が感じられます。
「豚骨 北堀江SAKIMURA」ではすべての麺を、知る人ぞ知る製麺メーカー・麺屋棣鄂(ていがく)から仕入れています。「冷やし中華」には縮れ麺を採用。それ以外の麺類にはストレート極太麺を使用しているのも大きな特徴。
「当店のスープは醤油豚骨なんですが、豚骨には細麺を合わせるというラーメン店が多い。でも、うちの濃厚なスープには極太麺がとてもよく合うんです。他店ではあまり味わえない豚骨と極太麺のバランスを楽しんでください」と、ご主人。

そんな豚骨×極太麺のイチオシは、「辛党豚骨ラーメン」(900円)。白ネギの千切りを貝柱や干しエビ、カツオ、中国山椒などを入れたラー油に漬け込んだ「辛党ネギ」を、豚骨ラーメンにたっぷりと入れた、辛党の人にとって至福の一杯。
また、醤油豚骨スープに鯖節でさらに旨みを足した「魚介豚骨つけめん」(並900円、大盛1,000円、特盛1,050円)も、リピーターの多い人気商品です。
土日祝は若者、平日はビジネスマンのお客様が中心ということですが、食事のついでに世間話を楽しんでいく人も多いのだとか。料理はもちろん接客にも、お客様目線の心配りとサービス精神が感じられる心地の良いお店です。
[hiyashichuka_02]店舗情報

「冷やし中華」が一年中食べられる台湾カフェ

自家製の味噌ミンチを縮れ麺にからめていただく

中国と台湾出身のシェフによる、本場さながらのフードとスイーツが人気のカフェ。大きな窓から靱公園の緑が見えて、気持ちよくくつろげるスぺースです。
フードのなかで人気があるのは5種類の麺類。それぞれのメニューに固定のファンがつくほど、どの麺も魅力的です。
そのなかで、「冷やし中華」(780円)は、たっぷりとのせられた味噌ミンチのおいしさが際立つ逸品。豚のミンチ肉をじっくりと炒め、豆板醤や甜麺醤、トマトなどを加えて作った味噌ミンチは、試行錯誤をかさねてつくったオリジナルレシピ。まるで旨味のかたまりのようなこの味噌ミンチを、ゴマが香る爽やかな甘酸っぱいスープとともに麺にからめていただきます。
麺はコシのある特注の縮れ麺。千切りにしたキュウリ、モヤシ、スライスしたトマト、ゆで玉子などのトッピングとの味のバランスも抜群です。しかも、こちらの「冷やし中華」は夏だけではなく一年中オーダーできるのがうれしい。冬でも「冷やし中華」が食べたくなったらぜひこのお店へ足を運んでくださいね。
「冷やし中華」以外の4種類の麺類には、温かい麺と冷たい麺が用意されていて、こちらもすべて年間を通してオーダーすることができます。
そのうちのひとつ「ジャージャー麺」(780円)にも、「冷やし中華」とは風味の異なる、少し甘みのある特製の肉味噌がたっぷりとのせられています。ニンジン、キュウリ、モヤシなどの野菜も彩りよく添えられていて、とてもヘルシー。
「担々麺」(780円)は、ピリ辛の肉味噌が男性に好評。また、「豆乳担々麺」(880円)は、豆乳の入ったまろやかでクリーミーなスープが女性に大人気。ぜひ、ふわふわとしたスープの喉越しの良さを体験してみてください。さっぱりとした塩味の「台湾麺」(780円)は、シンプルに麺を楽しみたい人におすすめです。
スイーツの注目メニューは何といっても10種類以上そろう台湾かき氷です。びっくりするくらい大きくて、盛り付けも可愛い。なかでも豆乳からつくられた台湾スイーツ豆花(トウファ)がトッピングされた「豆花かき氷」(950円)や、ビジュアル映えするキュートな「杏仁ストロベリー」(1,100円)などは、ネットやSNSでも注目のマト。
わざわざ遠方から訪れるファンも多く、とくに夏場は平日でも行列ができるほどです。最も混み合う土日祝のお昼間は30分待ちの日も。逆に、夕方以降は比較的すいているので狙い目かもしれません。
「冷やし中華」などの麺類を含めて、全メニューがイートイン、テイクアウトともにOKなのも便利。そのときの気分やおなかの空き具合にあわせて、いろんな楽しみ方ができそうですね。
[hiyashichuka_03]店舗情報

麺好き、チャーシュー好きが通い詰めるラーメン店

絶品チャーシューが主人公!「黒豚冷やし中華」

鶴見通りに面した赤のれんが目を引く「中華そばツルヤ」。このお店で5月のゴールデンウィーク頃から8月まで味わえる「黒豚冷やし中華」(1,200円)は、わざわざ出かけてでも食したい逸品です。大阪の有名ラーメン店から独立したご主人が自信を持って作る冷やし中華は、そのビジュアルからして美しい!
きれいに揃えられた麺は平打ちのストレート中太麺。原料の小麦は100パーセント北海道産。以前からつきあいがある生ラーメンの専門メーカー・ツルミ製麺所に何種類かの麺をサンプルとして作ってもらったうえで、タレや具材とのバランスを考えてこの麺に決定したというこだわりぶり。
美しく澄んだタレは、まろみのあるヒシモ醤油をベースに、魚介の風味をきかせてコクを出した上品な味わい。タレと中太麺がよくからみ、喉越しに麺の弾力とモチモチとした食感が感じられます。
具材は、短冊切りにしたチャーシューとキュウリ、それに味玉子が1個まるごとのっているという潔さ。ご主人によると以前はいろいろな具材をのせていた時期もあったそうですが、試行錯誤のうえ、「いちばん味わってもらいたいチャーシューを前面に出す内容にかえました」とのこと。
自慢のチャーシューは外側がカリッと香ばしく、中はじゅわっと旨味が感じられるやわらかさ。肉そのものの美味しさが口いっぱいに広がります。ご自身も豚肉が大好物というご主人が厳選したのは、鹿児島県産「霧島高原ロイヤルポーク黒豚」。素材の良さを大切にしているために味付けは醤油、砂糖などシンプルなものだけ。下味をつけた豚肉を直火で炙り、1日に使う分だけを朝からお店で仕込んでいるのだとか。
チャーシューの旨味とのバランスを考えて、キュウリもしっかり味が感じられる短冊切りにしています。味玉子ももちろん自家製で、あえて半熟に仕上げているのがポイント。麺に玉子の黄身をからめて食べれば、おいしさに新たな深みが生まれます。辛いのが好きな人は特製ラー油をかけてどうぞ。味わうごとに、いかにこの冷やし中華が素材ひとつひとつにこだわり、すべてのバランスを考えてつくられているかが伝わってきます。
他メニューでは、「釜玉つけそば」(1,230円)もおすすめ。最初にあたたかな麺と生玉子を混ぜ合わせて食べるだけでも驚きのおいしさですが、別の器で出てくるつけ汁につけながらいただくと、これまた別の旨みが広がります。厚切りのチャーシュー、メンマ、ネギなど具沢山なつけ汁に、途中でおろしショウガを落とすと、さらに違う味わいになって三段階で楽しめます。
そのほか、「黒豚旨みそば」(1,100円)や、「黒豚メシ」(550円)など、チャーシューがメインの料理はどれも人気があります。
店内7席で予約は不可。平日の昼間や土日祝は行列ができることも多いですが、「並んでも食べたい!」というリピーターが絶えることはありません。
[hiyashichuka_04]店舗情報

マスコミも注目! 看板メニューの「冷やし中華」

具がたっぷり、その下にのぞく黒い麺にびっくり

大阪警察病院の近くにたたずむ中国料理のレストラン。本格上海料理から町中華まで幅広いメニューが楽しめる人気店です。
なかでも「冷やし中華」(950円)は、テレビなどのマスコミでもしょっちゅう取り上げられている看板メニュー。まずびっくりするのが、その個性的な麺です。
といっても、料理が運ばれてきた時にはまだ気がつかないかもしれません。麺の上にのせられた具材があまりにもたっぷりで、その下に隠れている麺が見えないからです。中華くらげ、蒸し鶏、ベーコン、錦糸玉子、キュウリ、レタス、トマト、大きな海老……。具材の種類も多く、その量はふつうの冷やし中華の2倍近くあるのではないかと思うほどのボリューム。盛り付けや色どりの美しさも完璧です。

どこからいただこうかな……と箸をつけると、具の下に麺がのぞいて、ここで初めての人はおそらく「えっ?」と驚くはず。そう、こちらの冷やし中華の麺は黒いんです。黒いといっても真っ黒ではなく、少し灰色がかった黒色。
この色は麺に練りこんだ竹墨の色なのだとか。竹墨には解毒効果があるといわれ、とても身体に良いのだそう。竹墨そのものには味も香りもなく、よく冷やされて引き締まった麺は、プリプリとしてとてもコシがあります。
たっぷりの具材と竹墨入りの麺をひとつにまとめるのは、香ばしいゴマをたっぷり使った自家製のタレ。すべてを混ぜながらいただけば、この「冷やし中華」の料理としての完成度の高さに唸らずにはいられません。5月から10月までと、比較的長い期間味わえるのもうれしいですね。
「冷やし中華」と並ぶ、このお店のもう一つの人気料理が「スペアリブ黒酢煮」(1,700円)です。
黒酢で長時間煮込んだ骨つき肉はやわらかくてジューシー。
また、「干し豆腐の鶏スープ煮」(1,200円)は最近人気上昇中のメニュー。干し豆腐を初めて食べるという人にもトライしやすい優しい味わいです。ヘルシー志向の人におすすめしたいのは「青梗菜椎茸スープ麺」(900円)。海鮮をたっぷりと使ったパイタンスープの旨みをぜひ堪能して。
「其蘭」には、5人でちょうどいい個室から、70人から80人が集まれる大宴会場まで大小8つも個室があります。それぞれが違った雰囲気でまとめられているので、いろんなシーンで使えそうですね。土日祝は予約した方がベター。また、「冷やし中華」を始め多くのメニューがテイクアウトできるので、持ち帰って楽しむこともできますよ。
[hiyashichuka_05]店舗情報

編集後記

冷たい中華麺に、季節の具材をたっぷりとのせて、タレやスープをかけていただく。どんな麺を使うか、具材は何にするか、タレの味付けはどうするか。冷やし中華には厳格な決まりというものがありません。それだけに、アイデア豊富で工夫が得意な大阪のお店には、さまざまな冷やし中華があるということがわかりました。なかには黒い麺があり、シャーベット状のタレがあり、こだわりの自家製チャーシューがあり……。シェフや店主の思いが、一皿にみごとに集結した個性的な冷やし中華を、そのドラマとともに楽しめたら最高ですよね!
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