ブワッとホワッとな大阪グルメ オオサカ豚まんマニア ブワッとホワッとな大阪グルメ オオサカ豚まんマニア

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公開日2021.12.10

シンプルなのに奥深い豚まんワールド

全国的には肉まんと呼ばれるものの、大阪では「豚まん」と言うのが当然。大阪名物の一つにもなっている「豚まん」。多くの人は「あるとき~、ないとき~」のCMでおなじみのアノ店をイメージするでしょう。でも実は数は多くはないものの、昔から地元住民に愛される豚まん専門店や豚まんをテイクアウトできる中華料理店などがあるんです。豚肉と野菜で作った具材を真っ白な皮で包んで、ふっくら蒸しあげた豚まんは、作り方もビジュアルもごくシンプル。なのに店ごとに味わいがまったく異なるから不思議です。有名店の豚まんやコンビニの中華まんしか食べたことがない人ほど、個性豊かな豚まんにハマるはず!

  • ※当サイトにて記載の営業時間については、通常業務の時間となります。詳細は各店舗・スポットにてご確認ください。
目次

独自のこだわりが光る豚まん専門店

専門店は皮から手作りしている店が多く、具材とのバランスも多種多様。めずらしいスパイスや調味料でアクセントをつけることなく、素材の味で勝負しています。野菜まんやチャーシューまんなど、多彩な中華まんに出合えるのも魅力です。

レストランでテイクアウト

テイクアウトグルメが大充実している今、中華料理店や台湾料理店、点心のお店などで提供している豚まんにも注目を。メインのメニューなどで培った技術やこだわりを生かして、以前から豚まんを提供している店や、改良を重ねているお店もあるほど!イートインで食べて味を確かめてから持ち帰れるというのも、うれしいポイントです。

3種類ある豚まんを食べ比べできる【桃助】

ワンコが食べられるWANまんも!

靭公園の近く、あみだ池筋から1本西に入った通り沿い。
豚まんは大阪名物として有名なわりに専門店が少ないと目をつけ約10年前に大阪・千林で創業。2013年に阿波座に移転し、界隈のビジネスマンや近隣のファミリー層に愛されています。
手前が豚まん、干しえびが乗っているのがヘルシー豚まん、黒胡麻がプレミアム豚まん。
豚まん一筋約10年の店主がイチから手作り。毎日早起きして豚まんを仕込んでいます。皮は甘めでふわふわもっちり。誰にとっても食べやすいようシンプルにこだわり、王道の「豚まん」(180円/税込)の具材は豚肉と玉ネギだけという潔さ。豚肉は赤身と脂身のベストな配合を見つけ出したとあって、とってもジューシーです。調味料も家庭にあるようなオーソドックスなものを使っているため、クセはなく豚本来の甘みが口いっぱいに広がります。
具はギュギュっとたっぷり。右上のプレミアム豚まんは特に肉のゴロッと感が贅沢。
「ヘルシー豚まん」(180円/税込)は、豚ミンチにキャベツ、玉ネギ、干しエビ、たけのこ、春雨入り。豚肉と野菜の割合が2:8で、野菜のシャキシャキ感が際立ちます。「プレミアム豚まん(290円/税込)」にはブランド豚・六白黒豚を使い、通常の豚まんと差別化。粗みじんと角切りの豚肉に、玉ネギ、たけのこ、きくらげを合わせ、肉そのものの旨みによる満足感が高いのが特徴です。

店主自身が犬を飼っていることもあり、犬でも食べられる「WANまん」(210円/税込)も。犬種によってはアレルギーがあるため、豚肉ベース、鶏肉ベースから選べるというのも親切。靭公園に近いから、お散歩前に寄っていく人も多いそう。天気のいい日に豚まんをテイクアウトして、公園で豚まん3種の食べ比べをしてみては。
[butaman_01]店舗情報

お値打ち!小ぶりな豚まんが1個100円【宝包】

食べやすい、ふたくちサイズで女性や子どもに人気

天神橋筋商店街から1本東、人通りの少ない通り沿いなのでお見逃しなく。
1982年創業、テレビや雑誌でたびたび紹介され、某雑誌のお取り寄せ特集、肉まん部門でグランプリに輝いた「宝包」。ご主人が1人で切り盛りされています。

メニューは豚まん(100円/税込)と野菜まん(120円/税込)の2種のみ。常連客は「友だちに配りたい」「法事の手土産に」と50個100個と買い求める人が少なくないといいます。
大きめの小籠包くらいの大きさで、小腹が空いているときにぴったりのサイズ感。
豚まんは創業前、中国出身の知人に教えてもらったレシピを基に試行錯誤。完成させたレシピを40年守り続けています。強力粉と薄力粉を独自にブレンドして作っている皮は、しっかりガス抜きしているためもっちりしていて、しっかりした噛み応え。皮だけをパン代わりに大阪の有名フレンチに卸しているというからそのお味は確か。
豚まん(100円/税込)、野菜まん(120円/税込)。
豚まんの具は豚肉、玉ネギ、生姜、ネギ、春雨。玉ネギは縁あって淡路島産を仕入れているが「ほかの食材や調味料はどこにでも手に入るもの」と話す店主。素材にこだわるより、毎日丁寧に誠実に豚まんづくりに向き合うのが、美味しさの秘訣だと言います。

ふたくちサイズのこの豚まん、なんといっても皮と具のバランスが絶妙。白ごはんとおかずを一緒に食べているようなちょうどよさ。1個食べるつもりなら2個、2個食べるつもりなら3個と手が伸びてしまいます。

野菜まんはベースが小松菜で、豚肉、春雨、しいたけが少し。薄味だからこそ、それぞれの素材のハーモニーが見事だと実感できます。

消費税が増税しても値上げできず、前回の値上げを決心するには10年かかったとのこと。店主のやさしい人柄が伝わります。「さすがにそろそろ値上げしないと」と話していたので、100円のうちにまとめ買いが正解!地方発送もしているので、遠方でも気軽に味わえます。
[butaman_02]店舗情報

本場中国の味を再現!皮が自慢のもっちり豚まん【龍福 長居店】

隠れ人気メニューはなんと具なしの蒸しパン

長居公園のすぐそば。本場の味を求め、常連客には中国籍の方も多数。
大阪・難波にある豚まんの有名店で修業した職人が独立して立ち上げた「龍福」。本店は駒川商店街にあり、他の支店は桃谷、松原市にも。最新店が2019年5月にオープンしたココ長居店です。スタッフみなさんが和気あいあいと働き、店は地元のお客さんでにぎわっています。

「豚まん」(160円/税込)は老舗の肉屋から仕入れた豚肉と玉ネギの組み合わせ。具材は本店でイチから手作りし、皮は各支店で製造し、包んで毎日蒸しあげています。
手前が豚まん、左上が野菜まん、右上がチャーシューまん。
「チャーシューまん」(180円/税込)はバラ肉を茹でて洗うという作業を3回繰り返してから甘辛い醤油ベースのタレの中で時間をかけて丁寧に煮込み、一晩冷蔵庫で寝かせて旨みをギューッと閉じ込めています。皮に包んで蒸したら豚の脂が溶けてトロトロ食感に。野菜まん(160円/税込)は小松菜、しいたけ、たけのこ、春雨のみで肉はまったく入っていないベジタリアン仕様。野菜としいたけの旨みを春雨が吸い込み、あっさりしているのに旨みの強いのが印象的です。
噛めば噛むほど甘みを感じる蒸しパン(100円/税込)。豚まんよりひと回り大きい。
隠れ人気メニューが豚まんの皮のみで作られた「蒸しパン」(100円/税込)。一般的には生地を発酵させるためドライイーストを使いますが、こちらは生イーストを使用。じっくり時間をかけて発酵させているため、コシがあってモチモチ っとしっかりした食感です。中国では皮をパン代わりに食べるのは定番だそうで、そのまま食べるのはもちろん、ナン感覚でカレーにつけてよし、フレンチトーストにしてもよし、アレンジ自在です。数量限定なのでお早めに。

長居店にのみ「豚キムチーズまん」(200円/税込)、「チーズ・大葉入りチャーシューまん」(200円/税込)、季節の中華まんといったオリジナルメニューも。春巻きや餃子、シュウマイ、小籠包などおかずメニューも多数あるため、惣菜屋さん感覚で立ち寄って。
[butaman_03]店舗情報

老舗中華料理店の豚まんが今春復刻!【天王寺 百楽】

現地と同じ“おかず豚まん”という食べ方

各線天王寺駅からすぐ。「天王寺MIO プラザ館」4階の一番奥。
創業60年を超える中華料理店「百楽」の天王寺店が2021年3月20日にリニューアルオープン。「チャイニーズテーブル 百楽 天王寺」としてエスニック要素を取り入れた創作中華を提案していましたが、店名を「天王寺 百楽」に変えて原点回帰。本格中華を打ち出すようになりました。

天王寺の若い客層に合わせてテイクアウトを充実。ふかふかの「百楽豚まん 」(150円)と鶏もも肉1枚を丸ごと揚げた「ジャンボから揚げ」(レギュラー・スパイシー各500円/税込)を持ち帰ることができます。
店で蒸しあげる、アツアツの百楽豚まん(150円/税込)
実はこの豚まん、人気がありながらも15年前に一度姿を消し、今回のリニューアルを機に復活。香りが強すぎず、おやつ感覚で食べられるミニサイズで、食べ歩きの他、お土産にもおすすめです。
しっとりジューシー。ごはんのおかずにもなる味付け。
気になる具材には国産の豚肉、玉ネギ、白菜。それぞれを粗めのみじん切りにしているため、蒸したてはジューシーな肉汁がたっぷり。中華料理店らしく「豚まんはおやつではなく、食事メニューのひとつ」と言い、皮に甘さはなく具材の味付けもシンプル。白ごはんに合う“おかず豚まん ”です。

「百楽」といえば本格中華のイメージが強く客層の年齢層は高め。でも実はランチは1,000円前後、玉子で作った皮で具材を巻いた「百楽特製春巻」(900円/税込)など、1,000円未満のアラカルトも豊富。豚まんはイートインも可能なので、他のメニューと一緒に楽しんで。
[butaman_04]店舗情報

自宅で美味しく!にもこだわる豚まん【小龍ぶたまん屋 新町店】

食べ歩きにも適したミニサイズ

Osaka Metro西大橋駅2号出口から北へワンブロック。大きな提灯があり見つけやすい。
中華レストランを経営していたオーナーが、お土産に特化した店としてオープンしたのが「ぶたまん屋」。新町店は、界隈におしゃれなお店が多く、ショッピングエリアである心斎橋から徒歩圏内ということもあって、若い世代のお客さんが多いようです。

点心の専門店で豚まんのほか、麻婆まん、あんまん、小籠包、肉餃子、肉しゅうまい、ちまきなどを用意しています。
食べやすい大きさでニオイが気にならないためお土産にぴったり!
「肉感の強い豚まんにしたい」と豚肩ロースをダイス状にカットしたものを使用し、他の具材は玉ネギのみで、肉の甘みがダイレクトに伝わってきます。皮は国産小麦を独自にブレンド。具材の美味しさが際立つよう極力シンプルに仕上げています。蒸すとふんわりもっちり。小さなお子さんのおやつにもおすすめです。
小ぶりな食べ切りサイズ。個包装されていて食べ歩きもしやすいパッケージ。
これまでは2個以上の販売でしたが、食べ歩きしたいとのリクエストに応えられるよう昨年1個からテイクアウト可能に。また豚まんの具材の中に数種のチーズを入れた「チーズぶたまん」(130円/税込)も登場しました。

豚まんの次に人気なのが「小籠包」(10個800円/税込)。蒸して美味しいのはもちろん、焼くと皮の表面がパリっと、中がモチっとした食感になり、蒸した小籠包とは違った味わいに。

「自宅でより美味しく食べて欲しいから」とホームページで食べ方をしっかりレクチャー。商品ごとに冷蔵か冷凍か、個数別の温め時間など、丁寧に紹介しているので、持ち帰ったらぜひチェックを。
[butaman_05]店舗情報
【編集後記】
豚まんはコンビニなどでよく食べていましたが、専門店の豚まんはぜんぜん違う!味わいが多彩なのはもちろん、皮の薄さ・厚さ、弾力、具に使う材料は本当に多種多様。皮と具のバランス、サイズ感に至るまで、それぞれこだわりを持っていました。冷蔵商品、冷凍商品もあり、自宅での温め直し方も丁寧に説明してくれるので、冷蔵庫に常備しておく保存食としても優秀なのでは⁉私にとって豚まんが「手土産」「おやつ」の枠を超えました!
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