公開日2021.05.10
想い出が蘇る100円のエンターテイメント
1970〜2000年前後、アーケードゲーム全盛期の時代を彩ったレトロゲーム。家庭用ゲーム機の登場により、遊べる場所は少なくなる一方で、近年は新世界やキタ・ミナミを中心に 再ブームの予感!今では珍しいスマートボールやピンボール専門店のほか、ゲームセンターでしかプレイできないビデオゲームも話題で、なかにはそのお店ならではのお宝も。デパートのゲームコーナーや地元のゲームセンターなど、当時の情景が蘇るノスタルジックな空間につい足を運びたくなるはず。その時代を知らない若い男女からも、レトロなフォトスポットとして注目を集めています。1プレイ10〜100円と気軽に遊べる価格も魅力で、ゲーム初心者の方もお気に入りの作品を見つけられるはず!
- ※当サイトにて記載の営業時間については、通常業務の時間となります。詳細は各店舗・スポットにてご確認ください。
目次
シンプルなルールと操作。初見でも楽しめるレトロゲーム
最近のゲームはルールも操作も複雑で、初見でプレイすることが難しい…。そんななか、レトロゲームは至ってシンプル。「敵を倒す」「ステージをクリアする」など多くのゲームでルールが共通しています。ボタンとスティックのみと操作も感覚的で、初めてでも理解できるゲームがほとんど。とはいえ、簡単に攻略できるわけではない絶妙なゲームバランスを体感してみて。ハイスコアやプレイヤー同士の競い合いなど、タイトルによってはクリア以外のやり込み要素も盛りだくさん!「気づけば小銭がなくなってしまった!」なんてことも日常茶飯事⁉
50年続く老舗ゲーセン【かすが娯楽場】
老若男女が楽しめる新世界の娯楽場
大阪のレトロゲームの名店が集う新世界で、創業50年以上続く老舗ゲーセン「かすが娯楽場」。もとは家業で営んでいた中料理店と大衆食堂をゲームコーナーに改装。当時ブームだったインベーダーゲームやメダルゲーム目当てに、多くのファンが足繁く通っていたとか。現在はビデオゲームからエレメカ(エレクトロメカニカルマシン)、メダルゲーム、パチスロまで、バラエティ豊かなレトロゲームが目白押しです。「お客さんの半分は50代以上の常連さん。20代のカップルや家族連れも多いので、老若男女が楽しめる場所でありたいと思って“娯楽場”と名付けたんです」と話す店主。オレンジがかった優しい照明やレトロゲームの電子音は、まさに昭和のゲーセンにタイムスリップしたよう。
約150台のラインナップには2000年前後の人気タイトルがずらり。誰もが知る「マリオブラザーズ」の処女作から3D格闘ゲームの先駆けとなった「ガンダム」、定番パズルゲーム「テトリス」や「ぷよぷよ」など、懐かしの名作を一挙に楽しめます。そのほか、「インベーダー」や「パックマン」、「グーニーズ」などファミコン初期の激レアゲームも要チェック!
メダルゲームコーナーでは、1970〜80年代の花札やポーカーなどのカードゲームのほか、今では珍しいメカスロ(メカニカルスロット)台もスタンバイ。レバーを“ガチャッ”と引いて回す感覚がノスタルジーな気分に浸らせてくれるはず。最大100コインまでBETできる博打台もあるので、メダルの大量獲得を目指してみて。
また店内には、ロゴ入りTシャツ(3,000円)やキーホルダー(800円)などレトロゲーム通の証となるアイテムや、疲れた頭を癒してくれるペロペロキャンディ(350円)などオリジナルグッズも。老若男女に愛され続ける老舗で、古き良きゲーセン文化を体感してみては?
[retrogame_01]店舗情報
大阪のレトロゲーセンの登竜門【ザリガニ】
マニア必見の国宝級レトロゲームをプレイ!
まるでレトロゲームの博物館!マニアも唸るレアな作品や、日本ではここにしかないアーケードゲームも数多い「レトロゲーセン ザリガニ」。約200台ものゲーム機を揃え、なかには1台数十万から数百万ものプレミア価値が付くものもあるとか。「“より多くの方にレトロゲームの楽しさを体感してほしい”。オーナーの父の言葉を受け継いで、マニアから初心者の方まで楽しめるよう工夫しています」と話すのは現店長の中川さん。
ゲストの7割を占めるゲーセン初心者が楽しめるように、各ゲーム機には概要やコマンドを解説したプレイガイドを用意。さらには、ゲーム難易度をイージーに設定するなど、初めてプレイするゲームでも長く遊べるように気配りを欠かしません。また、若い女性を中心に店内やプレイ風景を撮影する方も多く、フォトスポットとしても話題沸騰中!
ゲストの7割を占めるゲーセン初心者が楽しめるように、各ゲーム機には概要やコマンドを解説したプレイガイドを用意。さらには、ゲーム難易度をイージーに設定するなど、初めてプレイするゲームでも長く遊べるように気配りを欠かしません。また、若い女性を中心に店内やプレイ風景を撮影する方も多く、フォトスポットとしても話題沸騰中!
全3フロアで構成される店内には、1980〜2000年前後のレトロゲームが所狭しと並んでいます。特に初心者向けフロアの1Fにある、1987年発売の体感型シューティングゲーム「アフターバーナー」はプレイ必至。手元のレバーの動きに合わせて、筐体が上下左右に傾くため、プレイ中はまるで戦闘機のコックピットにいるような感覚に。約30年前に作られた可動式筐体が楽しめるのは、おそらく日本でもここだけ!入り口付近には、「ワニワニパニック」をはじめ、エレメカの名作もスタンバイ。
2Fはシューティング、3Fが格闘ゲームの専用フロアになっているのも同店の特徴のひとつ。シューティングゲームの代表作「グラディウス」や、初期の「ストリートファイター」などが1プレイ50〜100円で遊べます。料金が安くプレイガイドもあるので、気になったゲームは片っ端からチャレンジしてしまいそう!
徒歩5分圏内にある2つの姉妹店もチェックを。片方では根強いファンが多い「ゴルゴ13」の全シリーズを展開し、もう一方では“世界一狭いゲーセン”と謳った独自の空間を演出しています。ゲーム初心者もマニアも満喫できる空間で、思う存分レトロゲームの世界観に浸ってみて!
[retrogame_02]店舗情報
昭和ムードな大人の遊技場【ニュースター】
通天閣・串カツに並ぶ新世界の名所でスマートボールを満喫
一歩足を踏み入れると昭和の時代にトリップ!1950年代にオープンして、今では大阪で唯一スマートボールを楽しめる遊技場「ニュースター」。下町情緒溢れる新世界の名所として、多くの観光客から愛されています。約40年前を最後に廃番となったレアなスマートボール台が50台以上稼働しているのは、全国でもここだけ!今では台を作るメーカーもないため、特注品をオーダーしながら修理やメンテナンスをして、スマートボール文化を守り続けているとか。玉が弾かれる音やレバーを引くときの感触は、まさにレトロゲームならでは。玉の行く先を見ていると、つい時間を忘れて夢中になってしまいます。
誰でも楽しめるシンプルな遊び方も老若男女に愛される理由の一つ。100円を入れると、まずは25個の玉がじゃらじゃらと台の上方から出てきます。その玉をキューで弾いてポケットに入れると、玉が増えていくといったシンプルな遊びです。「コツは真ん中を狙うこと。ただ、同じように見えても台によって遊び方が異なる点もスマートボールの魅力ですね」と4代目オーナーの和田さん。ギャンブル性の高い台や玉持ちが良く長い時間遊べる台など、各台のギミックも満喫してみて。
実は、昭和の頃にはギャンブルとして親しまれてきたスマートボール。その文化は今でも残っていて、増やした球とお菓子やぬいぐるみなどの景品を交換できるシステムに。レトロな遊びを満喫して手に入れた景品を目前にすれば、大人だって子どものように微笑んでしまうはず。営業時間は22時までと、日が落ちてからも新世界に光を照らす「ニュースター」。通天閣や串カツを満喫してからでも立ち寄りたい大人の遊び場に足を運んでみて。
[retrogame_03]店舗情報
ピンボール専門【シルバーボールプラネット】
全米中からセレクトした100台以上のピンボールマシン!
心斎橋ビッグステップの3F、レトロなアメリカンポップカルチャーを体験できるピンボール専門店「ザ・シルバーボールプラネット」。アメリカ全土から集めたピンボールマシンはその数なんと100台以上!70年代のレアマシンから最新台まで、新旧問わず幅広いラインナップにテンションは最高潮に。なかには現地から訪れたゲストも「初めて見た!」と驚くようなレトロマシンも。
取り扱うテーマも映画・アニメ・ゲーム・ロックなど多彩で、スターウォーズやアベンジャーズなど誰もが知る名作が目白押し。「レトロなアメリカ文化が再注目されている今、“ピンボールで遊ぶのはかっこいい”というイメージを発信したい」と話すオーナー。そのため、ゲームシナリオの構成や人気テーマのほか、デザイン映えするマシンも仕入れているとか。ピンボールファンでなくとも、思わずパシャりとカメラを向けてしまうはず!
取り扱うテーマも映画・アニメ・ゲーム・ロックなど多彩で、スターウォーズやアベンジャーズなど誰もが知る名作が目白押し。「レトロなアメリカ文化が再注目されている今、“ピンボールで遊ぶのはかっこいい”というイメージを発信したい」と話すオーナー。そのため、ゲームシナリオの構成や人気テーマのほか、デザイン映えするマシンも仕入れているとか。ピンボールファンでなくとも、思わずパシャりとカメラを向けてしまうはず!
爽快なスピード感や球が弾かれる機械音も、ピンボールならではの魅力でしょう。遊び方はシンプルで、両サイドのフリッパーで球を弾きながらターゲットを狙えばOK。いかに球を落とさずに、ハイスコアを稼げるかがポイントです。プレイする度に腕が磨かれ、スコアが伸びていく達成感も心地よく、気づけば小銭がなくなってしまうなんてことも。さらに同店では、初心者やお子さんでも気軽に楽しめる1プレイ10円のレトロマシンもスタンバイ。台の傾きが緩く、ボールスピードが遅いため練習台としても人気です。
同店1番の人気マシンは「スーパーマリオブラザーズ」。子どもから女性まで誰もが知る名作で、分かりやすいルールのため初心者の方にもおすすめ。日本またはアジアでは、ここだけのレアマシンを数多く置いているのも特徴の一つです。
その他、瓶入りコカ・コーラの自動販売機を設置しているのも同店ならでは。マシンや空間にこだわり、古き良きアメリカにタイムスリップしたような体験ができる「ザ・シルバーボールプラネット」。毎月最終土曜日には、テクニックや攻略法を解説したり、ハイスコアを競い合ったりするイベントも開催しているので要チェック!
[retrogame_04]店舗情報
レトロ格ゲーの聖地【KO-HATSU】
1時間600円で200タイトルが遊び放題!
新旧問わずバラエティ豊かな格闘ゲームをセレクトするレトロゲーセン「KO-HATSU(コーハツ)」。ソフトを入れ替えられる汎用筐体を多く設置しているため、プレイ可能な格ゲーの数はなんと約120種類!その他、アクション・シューティング・パズルゲームなど、すべて合わせると200以上のタイトルを一挙にプレイできます。ラインナップの中心は1980年後半から2000年初期のレトロゲーム。特にスーパーファミコンやセガサターンの名作が数多く、誰しも一度はプレイしたタイトルがきっと見つかるはず。約20台のゲーム筐体に入っているソフトは毎日入替わるため、その日遊べるゲームはTwitterでチェックを。
また、毎日格ゲーの対戦会イベントが開催されているのも同店ならでは。曜日固定で2〜3つのタイトルを導入しているので、特定のゲーム目当てに訪れるファンも多いそう。常連の中にはプレイ歴10〜20年以上のベテランや、全国大会でトップクラスの成績を残す猛者も。ハイレベルな試合に、格ゲー初心者も観戦するだけで興奮すること間違いなし。対戦会の開催は20時からなので、仕事帰りにふらっと立ち寄れるのも嬉しいポイントです。
特に人気のタイトルは1993年にリリースされた「餓狼伝説スペシャル」。レトロ格ゲーのなかでも、サブ要素がなく純粋に格闘が楽しめる不朽の名作です。「シンプルだからこそ、腕を磨きたくなるんでしょうね」と店主のコメントは納得の一言。いつの時代も人気を誇る「ストリートファイター」や「鉄拳」シリーズは、旧シリーズから最新機種まで幅広くセレクトしています。
基本的なプレイ料金は50円または100円。ただ同店には、事前予約制で1時間600円から筐体の貸し切りサービスも。時間内は好きなタイトルを好きなだけプレイし放題!数台レンタルしてゲーム仲間と一緒に楽しむのもOK。小さい頃に憧れた夢の時間を、大人になった今こそ叶えてみませんか?
[retrogame_05]店舗情報
【編集後記】
20〜70代まで幅広い世代の青春の1ページを刻んできたレトロゲーム。ビデオゲーム一つとっても、格闘やシューティングなどのジャンルから、ラインナップの中心となる年代やゲーム難易度まで店舗ごとの特徴は様々。シンプルなルールと操作だからこそ、“難しいことは考えずにゲームに没頭したい”という方には打ってつけです。まずは当時遊んでいた作品からスタートして、懐かしい想い出に浸ってみる…なんて楽しみ方も!
20〜70代まで幅広い世代の青春の1ページを刻んできたレトロゲーム。ビデオゲーム一つとっても、格闘やシューティングなどのジャンルから、ラインナップの中心となる年代やゲーム難易度まで店舗ごとの特徴は様々。シンプルなルールと操作だからこそ、“難しいことは考えずにゲームに没頭したい”という方には打ってつけです。まずは当時遊んでいた作品からスタートして、懐かしい想い出に浸ってみる…なんて楽しみ方も!
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かすが娯楽場
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レトロゲーセン ザリガニ
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ニュースター
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ザ・シルバーボールプラネット
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KO-HATSU(コーハツ)
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